近年、タトゥーをファッション感覚で入れる方も増えていますが、誰でも気軽に入れられるようになった分、タトゥーに関する知識があまりない方も増えています。
そのため、タトゥーを入れた後のケアや時間経過における変化を知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、多くの方が気になる「タトゥー(刺青)の色が薄くなってしまう原因と対処法」についてお伝えしていきます。
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色が薄くなる原因は経年劣化ではない
タトゥー(刺青)は自身の体に直接刻み込む芸術ですが、それなりに痛みも伴う行為です。
『痛みに耐えるからこそ、タトゥーを入れる意味がある!』
という方もいらっしゃるため、痛みも含めて魅力の一つなのかもしれませんが、やはり痛みに耐えるのであれば、せっかく入れたタトゥーの色が薄くなってしまうのは避けたいところです。
実際に色が薄くなってしまう原因は様々ありますが、中には誤解されている部分もあります。
一番誤解されやすいのが『経年劣化をするのではないか?』ということです。
タトゥーを入れて何年も経つと、色が薄くなるのではないか?と不安になる方もいますが、結論から言うと、月日が経っただけではタトゥー(刺青)の色が薄くなったりするような経年劣化はありません。
施術してから何年も経つと、肌に色が馴染んできますが、その馴染みが『色が落ちてきた』と感じる一因になります。
ですが、この馴染みとはタトゥーが完成形になったという証拠でもあります。
タトゥーを全身に入れているようなタトゥー常連の方の中には、この馴染こそタトゥーの味わいだと言っている方もいて、彫り師さんもそれをある程度見越して処置をしています。
施術直後に色が薄くなる原因はかさぶた
先ほどお話した年月が経過することによる馴染みとは違い、施術直後に色が薄くなる事があります。
その原因の1つとして『かさぶたの対処方法に失敗した』ということがあげられます。
タトゥーを入れて、約3〜4日すると施術部分にかさぶたができます。
これはタトゥーの傷は体にとって擦り傷と同じなためで、血や体液が出た部分を治そうとする自然治癒力が働くのは当然ですね。
タトゥーはこの自然治癒力を生かして、模様を体に定着させています。
かさぶたが出来たことがある方は良くお分かりかと思いますが、その部位が乾燥していくにつれて、かゆくなることがあります。
このかゆみに負けて、思わずかいてしまったり、かさぶたを思わずはがしてしまうといった方も多いです。
しかし、肌をかくといった行為は肌を削っているともいえるものなので、これによって色の定着が正常に行われず、色が薄くなってしまうことがあるのです。
アフターケア、保湿が何より重要
かさぶたは体液・血液が外気にあたって乾燥してできるため、アフターケアとして『保湿』がなにより重要となります。
タトゥーを保護するためのフィルムや保湿用品などは薬局で簡単に手に入りますので、ぜひそういった物を有効活用してください。
シャワーの際にも施術部分を強くこすることなく、手で優しく洗うなどで対応してください。
また、シャワー程度の短時間であれば問題ないですが、長く入浴すると皮膚がふやけてしまうため、馴染むまでは避けるのが無難です。
薄くなった場合の対処方法はお店に相談
では、薄くなってしまったらどうしたら良いのか?
まずはタトゥーを入れた店舗に相談してみましょう。
たいていの場合、突き直しといったサービスをしてくれている所が多いです。
これは、何年経ったものでも可能な場合が多く、色が飛んでしまった部位に少し色を足す施術になります。
少し足すだけでも、タトゥーの鮮やかさが蘇るのは間違いないので、気になるようでしたら遠慮なく相談してください。
また、以前の店舗が引っ越しなどで遠くなってしまったなど、違う店舗でタトゥーを入れている場合でも、料金さえ支払えば突き直しをしてくれる場合もあります。
ですので、まずは専門家であるプロに相談をしてみてください。
タトゥーで痛みを緩和させる方法についてはこちらの内容も要チェックです。
⇒ タトゥーの痛みを止める2つの方法とは
まとめ
今回は、タトゥーの色が薄くなる原因と対処法についてご紹介しました。
色が薄くなる原因で一番多いのが、施術直後のかさぶた(かゆみ)との戦いですので、この時期が一番注意をしてアフターケアをする必要があります。
かさぶたは乾燥してできるため『保湿』がなにより重要となりますが、このケアをするための商品(フィルムや保湿用品)は薬局で簡単に購入が可能です。
また、たとえ色が落ちてしまっても、きちんとお店がアフターフォローしてくれるので安心してください。
ただし、お店によってサービスはまちまちなので、タトゥーを入れようと思った際には希望店舗のアフターフォローがどの程度まで行き届いているのか、事前に調べておくことをお忘れなく。