タトゥーや刺青を入れる際には強い痛みが伴いますが、その痛みを和らげる手段として麻酔クリームという選択肢があります。
麻酔クリームには大きく分けると、市販でも買うことができる麻酔クリームと、市販では購入できない強力な麻酔クリームの2種類があります。
この記事では、専用に開発された強力な麻酔クリームと市販の麻酔クリームはどう違うのか?といったことや、それぞれの特性について解説します。
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目次
強力な麻酔クリームと市販の麻酔クリームの違い
基本的にタトゥーのような強い痛みを和らげる手段として使用されるのは「強力な麻酔クリーム」です。
しかし、一般的に市販されている麻酔クリームと何が違うのか?その答えは「成分の濃度」と「効果の持続時間」にあります。
強力な麻酔クリームは、局所麻酔成分(例えばリドカインなど)の含有量が高いため、より高い麻酔効果が期待できます。
通常の市販品が短時間で弱い効果しか持続しないのに比べて、強力な麻酔クリームは数時間にわたる持続性と強い効果が見込めます。
そのため、タトゥーなどの強い痛みを伴う施術や、特に痛みに敏感な人に好まれています。
ただし、効果が高い分、副作用のリスクも上がることは理解しておくことが重要です。
特に、皮膚が敏感な人やアレルギー体質の人は注意が必要です。
そのため、使用前にしっかりと成分を確認してパッチテストを行い自分の肌に合うかを確かめるべきです。
また、医師や専門家への相談もしておくことも推奨されています。
麻酔クリームは必ずしも一般の薬局で手に入るわけではなく、タトゥーなどに利用される麻酔クリームは含まれる麻酔成分が多くなるため、一般の薬局などで簡単に購入できる市販品とは異なり購入方法が限られることも少なくありません。
市販の麻酔クリームの参考例
市販の麻酔クリームと強力な麻酔クリームに関してその主な違いは麻酔成分の濃度にあります。
その差は効果の速さと持続性などによって現れます。
一般的に市販の麻酔成分が入っているクリームは、軽い症状に対して用いられるものであり、痛みを和らげる効果にも限界があります。
市販の麻酔成分が入っているクリームとして例えば、「ボラギノールA坐剤」や「キシロA軟膏」などは、日常的な症状には有用ですがタトゥーのような強い痛みにはそれほど効果を発揮しない場合が多いです。
また同じ成分が入っているといっても、これは痛み止めとしての使用よりも、かぶれや炎症を抑えたり、切り傷や擦り傷、かゆみ等の抑制をするために使われているものが多いです。
市販の麻酔成分が入っているクリーム:参考例
ボラギノールA坐剤
この製品は主に痔の痛みを和らげるために使用されているものです。
麻酔成分としてリドカインが含まれていますが、タトゥーなど強い痛みを生じるもの対して、痛みを和らげるには効果が不明確であり、その用途では推奨されていません。
キシロA軟膏
この軟膏にもリドカインという麻酔成分が含まれています。
炎症やかぶれなどによる痒みや痛みを和らげる目的で使用されますが、タトゥーのような強い痛みに対しては効果はほぼ得られない可能性が高いです。
市販の麻酔成分が入っているクリームと強力麻酔クリームには、それぞれ明確な利点と欠点があります。
市販のものは、麻酔成分の濃度が薄いので、主な使い方としてはかゆみを抑えたり、軽い痛みを軽減させたり、炎症部分を抑えたりする程度であり、強い痛みを抑制するような効果はありません。
そのため、用途と自身の体質に合わせて、適切な選択をすることが重要です。
強力麻酔クリームTKTX入手方法と個人輸入代行の活用
市販で手に入る麻酔クリームはその効果が限られるため、タトゥーなどの強い痛みを伴う需要に応える高濃度の麻酔クリームが必要となります。
しかし、高濃度の麻酔クリームはその効果が強いために日本国内の薬局や通販では取り扱っていないことも多いです。
※詳しくは「TKTXクリームが楽天やAmazonで購入できない理由」を参照
そのため、入手する方法としては海外からの個人輸入といった手段があります。
個人輸入に関しては、本当に個人ですべて行うにはハードルが高いため、個人輸入代行サービスを利用するのが一般的です。
個人輸入代行サービスとは、海外の商品を日本に取り寄せてくれるサービスのことです。
通常、海外からの輸入には多くの面倒な手続きが発生しますが、輸入代行サービスはこうした手間を代わりに行ってくれます。
このサービスを利用することで、日本国内では手に入らないような特別な商品を手軽に購入することが可能となります。
ただし、この方法には注意が必要で、海外の商品は日本の基準に適合していない場合があるため、品質、効果、そして安全性に関する確認は欠かせません。
特に医薬品に分類されるような商品は不正確な成分や偽造品のリスクもあることを知っておきましょう。
こうしたリスクを回避するためには、信頼性のある個人輸入代行サービスを選んで、成分表や製造元情報も事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
強力な麻酔クリームを使用した方の意見
実際に強力な麻酔クリームを使用した体験としては次のような声があります。
クリームを塗ってすぐにピリピリ、チクチクして効いているなといった感じがありました。そのままタトゥーを入れてもらいましたが、塗るだけの手軽さなのに、痛みが強く出る部分にも使用できて気に入っています。
初めて使いました。塗って少し時間を置いてから洗い流しましたが、肌を触った感じが確かに変わったのを感じました。少し肌が突っ張った感じがありましたが、赤みなどの副作用も出ることなかったのでよかったです。
使い方はクリームを塗って拭き取るだけなので難しくはないですが、稀に肌に合わない方や、元々アレルギー(アナフィラキシー)を持っている方もいるため、使用時にはその点は注意しておきましょう。
また、使用方法は簡単ですが、それだけにきちんとした使い方をしないと、望んだ効果を得られないため、きちんと注意点を守って利用しましょう。
強力麻酔クリーム使用時の注意点とリスク
強力な麻酔クリームを使用することで多くのメリットを得られますが、その一方で取り扱いには注意が必要です。
以下のポイントは特に重要です。
肌のテストを行う:
初めて使用する場合には小さな範囲で肌の反応を確認する(パッチテスト)ことが重要です。これは、過敏反応やアレルギーを未然に防ぐためです。
使用量と使用時間を厳守する:
高濃度の成分が含まれているため、推奨される使用量や時間を超えると副作用が起きる可能性があります。
彫師との事前相談:
どのタイプの麻酔クリーム(濃度やタイプ)が最適か、またはその使用が適切かどうかは、専門的な観点から評価してもらう必要があります。
信頼性の確認:
特に個人輸入代行を利用する場合は製品の信頼性は非常に重要であり、例えば稀にヤフーオークションやメルカリでの出品も見られますが、偽造品や使用期限切れの商品も市場に出回っているため、購入元の信頼性はしっかりと確認しましょう。
以上のように、強力麻酔クリームは非常に効果的なものとなりますが、その強力な効果がリスクともなりうるため、慎重な取り扱いが必要です。
特に、不適切な使用は皮膚の炎症や感染症、さらには効果が出過ぎて感覚が鈍るなどのリスクがあります。
これらの注意点をしっかりと把握し遵守することで、タトゥーを彫る過程を快適に過ごすことができるでしょう。
確認と準備は面倒かもしれませんが、その結果としてより安全で満足度の高いタトゥー体験が得られます。
まとめ
この記事で紹介したように、市販の麻酔クリームと強力な麻酔クリームにはその効果に明確な差があります。
市販品は軽度の痛みや炎症、かゆみなどの一般的な症状に対しては効果的ですが、タトゥーのような強い痛みに対する効果は限定的です。
一方で強力な麻酔クリームは、含まれる麻酔成分が高いために効果も強力で、強い痛みを大幅に和らげる可能性があります。
そうした強力なものは、基本的には薬局や楽天やAmazonなどの通販で購入できないので、個人輸入代行サービスを利用するのがお勧めです。
また、その使用には慎重になって、自分の痛みの耐性やタトゥーの大きさや特徴に合った麻酔クリームを選択するのが、安全かつ快適なタトゥー体験に繋がります。