刺青やタトゥーにおいて麻酔クリームの使用は一般的になってきていますが、中には麻酔クリームの使用を避けるといった彫師の方もいます。
この記事では刺青における麻酔クリームの使用について、彫師がその使用を避ける理由とメリット・デメリットを詳しく説明します。
また、タトゥーショップで麻酔クリームを塗ってもらえるのか?といった疑問なども貝絵kつしていきます。
TKTX麻酔クリームを長期にわたり愛用し、TKTXシリーズは全て体験済み。新シリーズが出るとすぐに使用して効果効能を把握する徹底ぶりは業界でも評判が高い。TKTXクリームの正しい使用方法を普及させ、痛くないタトゥーのトレンドを作った一人でもある。
目次
刺青に麻酔クリーム使用の一般的な認識
刺青を彫る際に生じる強い痛みは、「麻酔クリームを使用することで軽減できる」という認識が広がっています。
実際、麻酔クリームには肌に塗布することで一時的に神経を麻痺させ、痛みを感じにくくする効果があります。
刺青を初めて受ける人や、痛みに敏感な人にとっては、麻酔クリームの使用が大きな安心材料となります。
しかし、麻酔クリームの効果とは一時的なものであり、個人差も大きいです。
そのため、必ずしも痛みを完全に取り除くことができるわけではありません。
また、麻酔クリームの成分や使用方法によっては、副作用が生じることもあるため、事前にこれからを把握して、注意することが必要です。
彫師が麻酔クリームの使用を避ける?その理由
麻酔クリームの使用は一般的になってきていますが、彫師がその使用を避けることがあります。
彫師が麻酔クリームの使用を避ける理由はいくつかあります。
まず、麻酔クリームは施術の質に影響を与える可能性があると考えられています。
具体的には、皮膚の感覚が鈍くなることで、彫師がクライアントの反応を確認しにくくなり、施術の安全性が低下する恐れがあるからです。
また、麻酔クリームが皮膚に与える影響も問題の一つとなっています。
例えば、皮膚が腫れたり、赤くなったりすることがあります。
これにより、インクが均一に入らず、刺青のデザインが崩れる可能性があります。
さらに、麻酔クリームと刺青インクの化学反応によって、インクの色が変わる可能性もあります。
こうしたリスクを避けるために、麻酔クリームの使用を避けることがあります。
麻酔クリーム使用のメリット
いくつかのリスクはありますが、その一方で麻酔クリームの使用には多くのメリットがあります。
まず、痛みを軽減することで、クライアントがリラックスできるため、施術中の不必要な動きを抑えることができます。
これにより、彫師が安定して作業を行うことができ、結果として作品の質が向上する可能性があります。
また、麻酔クリームを使用することで、痛みを恐れて刺青を避けていた人々にも、刺青を受ける機会が広がります。
特に大きな作品や、痛みが強い部位に刺青を施す場合には、麻酔クリームが非常に有効です。
麻酔クリーム使用のデメリット
一方で、麻酔クリームの使用にはデメリットも存在します。
まず、副作用のリスクが挙げられます。
皮膚が腫れたり、赤くなったり、かゆみを生じたりといった副作用から、稀にアレルギー体質の方であれば重症化することがあり注意が必要です。
また、麻酔クリームと刺青インクの化学反応によって、インクの色が変わるリスクが生じます。
麻酔クリームの効果は一時的であるため、長時間の施術には向かないなどの制限があります。
麻酔が切れた後に再度塗布する必要があるため、施術の進行が遅れることもあります。
麻酔クリームを使わずに刺青を彫る方法
麻酔クリームを使用せずに刺青を彫る場合、いくつかの対策を講じることで痛みを軽減することができます。
まず、施術前にリラックスすることが重要です。
深呼吸や瞑想などのリラクゼーションテクニックを活用することで、痛みへの恐怖を和らげることができます。
また、施術中には適切な姿勢を保つことが大切です。
体が緊張していると、痛みを強く感じることがあります。
リラックスできる姿勢を見つけ、施術に臨むことが重要です。
さらに、施術前に十分な睡眠をとり、体調を整えることも痛みの軽減に繋がります。
タトゥーショップで麻酔クリームを塗ってもらえるのか
前述した通り、タトゥーショップ等では麻酔クリームの使用を許可している場合もありますが、一部の彫師はその使用を避ける方針を持っています。
これは、前述の通り、麻酔クリームが施術の質や安全性に影響を与える可能性があるためです。
そのため、タトゥーショップで麻酔クリームを使用して施術を行いたい場合は、事前に彫師と相談することが重要です。
麻酔クリームの使用についての理解を深め、リスクとメリットを十分に検討した上で、最適な選択をすることが求められます。
また、一つ注意点としては、タトゥーショップ等では基本的に彫師さんに麻酔クリームを塗ってもらうことはできません。
使用の許可が出てもなぜ塗ってもらえないのか?
これは、麻酔クリームの塗布といった行為が「医療行為」として捉えられるためです。
そのため、麻酔クリームを使用したい場合には事前に自分で塗っていくといったことが必要です。
※クリニックなどで、資格等を持っている人であれば対応してくれます。
麻酔クリームの選び方と使用方法
麻酔クリームを使用する際には、適切な製品を選ぶことが重要です。
市販されている麻酔クリームの中には、成分や効果が異なるものがあります。
自分の肌質や体質に合ったものを選ぶことが大切です。
また、麻酔クリームの使用方法についても注意が必要です。
適量を正しく塗布し、指定された時間だけ放置することで、最大限の効果を得ることができます。
使用方法を誤ると、効果が薄れるだけでなく、副作用のリスクも高まります。
麻酔クリームと他の痛み軽減方法の比較
麻酔クリーム以外にも、刺青の痛みを軽減する方法はいくつかあります。
例えば、局所麻酔や鎮痛薬の使用、冷却ジェルの塗布などが挙げられます。
これらの方法と麻酔クリームを比較し、それぞれのメリットとデメリットを理解することで、自分に最適な痛み軽減方法を見つけることができます。
なお、局所麻酔は麻酔クリームよりも強力な効果を持つことが多いですが、専門の医師による施術が必要なので現実的ではないです。
一方で、鎮痛薬や冷却ジェルは、比較的手軽に使用できるため、刺青の痛みを軽減するための選択肢として考慮することができます。
ただし、肌に針を入れるといったことはかなりの痛みを生じるもので、その痛みを大きく軽減できるといったものではないため、これに関しては気休め程度と考えておきましょう。
刺青で麻酔使わない?まとめ
刺青における麻酔の使用は、個人の選択によるものですが、彫師とクライアントのなかには麻酔を使わない方法を選択する方もいます。
この選択の理由は刺青の質、体験の深さ、そして最終的な作品への満足度に影響を与えるためなど、様々です。
しかし、多くの人にとって大きな壁となる「痛み」を乗り越えるために麻酔クリームが非常に有効であるといったことは事実です。
また、麻酔クリームの使用を選択しても、彫師の方に塗ってもらうことはできないので、事前に自分で塗っていきましょう。
何事にもメリットとデメリットが生じるため、刺青を検討している方は、彫師としっかりと相談し、最善の選択を行いましょう。