近年、タトゥーは俳優やミュージシャン、スポーツマンや格闘家などの有名人を始め、その人気は世界中に広がっています。
とくに最近は若い世代にワンポイントタトゥーなどの小さなものから、専用のスタジオの増加などで手軽に入れられる環境が整ってきたことにより、ファッションとしても流行ってきています。
そうした中でタトゥーや刺青、アートメイク等を肌に彫った後にどのように変化していくのか?また、インクが劣化していかないのか?といった疑問を持つ方もいます。
今回はタトゥーや刺青、アートメイクに経年劣化は起きるのか?ということについて解説します。
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目次
タトゥーは経年劣化で色あせることがない
結論から言いますと、タトゥーは経年劣化をすることはありません。
このことについては数々の彫師もSNSやブログ等で発言しています。
しかし、『タトゥーを入れている人で色が薄くなっているのを見かけるけどそれはなぜ?』
こうした疑問を持ったのではないでしょうか?
これには主に3つの要因があります。
タトゥーは肌に馴染んだときの色が本当の完成
タトゥーや刺青は、肌に針を刺し色を入れた直後が一番鮮やかで綺麗に見えますが、これはインクを入れてすぐの状態なので色鮮やかな色彩が見れるのは当然です。
ただ、このタトゥーを入れたばかりの状態とはタトゥーがまだ肌に完全に馴染んでおらず、いわば未完成の状態です。
さらにここから完成形に近づけていくには、多くの日数が必要となっていきます。
これは、タトゥーを入れてから何年か経過すると肌にインクが馴染んで落ち着いた色合いになっていきます。
この状態がタトゥーが本当の意味で完成した形です。
そのため、肌にしっかりと馴染んで変化した色合いが『前より色が落ちてきたような気がする・・』といった誤解を生じさせる一因となっているのです。
タトゥーの施術後にかさぶたを剥がすと色が定着しない
タトゥーを彫りこむということは、体にとって傷をつけているのと同じ状態です。
傷を負うと身体は「かさぶた」を作ろうとしますが、この時にかゆいからといって肌をかいてしまい、かさぶたをはがしてしまうと綺麗に色が定着しないことがあります。
タトゥーや刺青はどのようにして体に色を定着させているのかというと、体の自然治癒力を生かして肌にインクを定着させる手法を用いています。
傷を負ったあとに自然治癒したものは綺麗に治りますが、治っている最中にかさぶたを無理にはがしたりすると傷跡が残ることがあります。
タトゥーも同様で、かさぶたを剥いでしまうとせっかく入れたインクの色が落ちてしまって、色が薄くなったり綺麗にタトゥーの柄が出ないことがあります。
かさぶたが出来てくると、肌がかゆくて仕方ないですがタトゥーの施術後はまさに『肌のかゆみ』との戦いだといわれています。
かさぶたはタトゥーを入れて約1~3日後ぐらいで作られてきます。
しかし、かゆいからといってこの時に肌を搔きむしってしまうと、傷口が広がってしまいせっかくタトゥーの色が定着し始めているのを台無しにしてしまいます。
かさぶたのかゆみは、1週間から10日もすれば落ち着くと言われているので、そこまでが勝負所です。
しかし、猛烈なかゆはどうしたらいいのか?というところで、かゆみを抑えるためには保湿が重要になります。
タトゥーを入れる方にとって、こうしたアフターケアが一番重要なポイントといっても過言ではありません。
タトゥーは皮膚が厚くなると色が崩れる
色落ちのような状態になることを防ぐという意味で、気をつけたいのが『皮膚を厚くしない』ということです。
皮膚が厚くなる状態は身近な例で言えば、足のかかとの部分がわかりやすいと思います。
かかとは一番何かと接触している部位であり、自然と皮膚も厚くなりやすい場所です。
そうして分厚くなってしまった場所でもタトゥーは綺麗に色が出るでしょうか?
答えはノーです。
皮膚が厚くなる原因は肌のバリア機能が正常に働かず、古くなった角質が溜まることにあります。
皮膚を厚くしないためにはこの肌のバリア機能を正常にする必要がありますが、これには『保湿』が重要になってきます。
しっかりと肌の保湿をすることで、肌のバリア機能を正常に保つことができ、新陳代謝も促して色鮮やかなタトゥーを維持することができます。
肌を正常に保つという意味では、日焼けも同様にタトゥーの見栄えに悪影響がでるため、紫外線が強い海辺などで海水浴を楽しむ際には日焼け止めを忘れず利用してください。
そして意外な点としては日常生活の中で着ている服です。
服が肌と擦れることで摩擦が起こって皮膚が削られたり、逆に厚くなってしまうことによって、劣化したように見えることがあります。
また、お風呂などでもこすり過ぎないように十分な注意をしておきましょう。
タトゥー刺青の劣化を防ぐ行動:まとめ
今回はタトゥーの経年劣化するのか?といったことについて話をしました。
結論として、経年劣化はないですが、アフターケアや日頃の対策が不十分だと、色が落ちてしまったような形になることはあります。
そして、タトゥーの施術後は『保湿!保湿!保湿!』で、これはおそらく彫師にも言われる注意点だと思います。
日頃の習慣として気を付けなければならない点もいくつかありますが、その場合は下記を参考にしてみてください。
また、色が落ちてしまったと感じた場合には、店舗によっては何年経過しても突直しをしてくれる所があります。
このようなアフターフォローが充実している所ですと、施術を受けるのも安心ですよね。
タトゥーをお考えの際はぜひ、そういった店舗を探してみてください。