顔にタトゥーを入れる事を考え、痛みを和らげるために麻酔クリームを使用したいと考えていますか?
しかし、顔はとてもデリケートな部分であるため、麻酔クリームを使用する前に知っておくべきポイントがいくつかあります。
この記事では、顔に麻酔クリームを適用する際の基本的な考慮点から、彫師による塗布の可否、必要な準備、アフターケアまで、幅広い情報を伝えます。

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目次
顔に麻酔クリームを使用する際の基本的な考慮点
顔に麻酔クリームを使うことはできますが、様々な考慮点があります。
まず第一に成分の安全性が重要となりますが、一般的に麻酔クリームは皮膚に直接塗布するため、皮膚が過度に反応する可能性があります。
特に顔は皮膚が薄くなっていて敏感な場所が多いため、まずは小さな部分でパッチテストを行い、アレルギー反応などがないか確認が必要です。
次に、彫師や医師との相談が大切で、麻酔クリームを使用する場合は、その使用が適切かどうか専門家のアドバイスを受けてリスク対策をしましょう。
<b>なお、一般的な麻酔クリームと医療用では、成分や効力が大きく異なる場合があり、専門家の意見が不可欠です。
さらに、顔のどの部分にクリームを塗るかも重要な考慮点となります。
顔の各部分での麻酔クリーム使用:問題がない場所とNGな場所
顔に麻酔クリームを使用する場合、特に注意が必要なのは「どの部分に使うか」です。
顔の各部分によって皮膚の厚みや敏感度が異なるため、一概に全ての場所で使えるわけではありません。
目の周り:NG
目の周りは皮膚が非常に薄くて敏感です。
そのため、この部分に麻酔クリームを塗ると、過度な麻酔作用や皮膚のトラブルが起こる可能性が高くなります。
特に目に直接クリームが入る危険性もあるため絶対に避けましょう。
口の周り:要注意
口の周りも皮膚が薄いため注意が必要な場所です。
こちらも敏感な部分なので、使用するとしても必要最低限の量だけ使って、短時間で洗い流すようにしてください。
頬と額:比較的安全
頬や額は皮膚が厚いので、麻酔クリームの使用が比較的安全とされています。
ただし、この場所でも肌の状態(乾燥、傷、炎症など)によっては、反応が異なる場合があります。
鼻:中程度のリスク
鼻の皮膚は頬や額に比べて薄いため、麻酔の作用が強く出ることがあります。
こちらも、必要最低限の量と短い時間での使用をおすすめします。
耳の周り:リスクあり
耳の周りも皮膚が薄い場合が多く、特に内側は非常に敏感なため、こちらも避けたほうが無難です。
以上のように、顔の各部分での麻酔クリームの使用には場所によるリスクがあります。
いずれの場所にしても麻酔クリームを利用したい場合は、彫師や医師にしっかり相談して、最も適切な方法で使いましょう。
彫師による顔への麻酔クリーム塗布:可否とその理由
彫師によっては顔に麻酔クリームを塗布してくれる場合がありますが、それは国や地域の法的規制によっても変わります。
彫師は医療専門家ではないため医師の資格を持っていない場合は、麻酔クリームを塗ることは許されていません。
しかし逆に言えば、資格を所持している人物であれば特に法的な制限がない場合、彫師でも顔に麻酔クリームを塗布することは可能です。
しかし、いずれにしても事前の相談が不可欠です。
なぜなら、クリームの成分や効き目、そして塗布のタイミングなど、多くの要素が影響を与える可能性があるからです。
例えば、ある種の麻酔クリームは皮膚が敏感な人には不適切な可能性があり、特定の顔の部分には使用が推奨されないなど、各ケースによっては様々なリスクが考えられます。
さらに、彫師自身が持つ技術や経験、信念によってもその可否は変わる可能性があります。
一部の彫師は麻酔クリームの使用を推奨していない場合もあれば、逆に客の快適性を考慮して積極的に使用を推奨する彫師もいます。
このように、顔に麻酔クリームを塗布するかどうかは多くの要因に左右されるため、事前にしっかりと彫師や医師と相談して、共通の理解を持って施術に臨むことが大切です。
※この点に関しては下記の記事も参考にしてください。
⇒ タトゥーショップで麻酔クリームを塗ってもらえるのか
麻酔クリームを顔に使用する前の5つの必要な準備
麻酔クリームを顔に使用する前に、いくつかの準備をしておく必要があります。
パッチテスト
まず最初に行っておくべきは、パッチテストです。
これはアレルギー反応を防ぐためにクリームを少量、顔の一部に塗って試す方法です。
できればこれによってかぶれや赤み、湿疹やかゆみなど何かしらの不利益な反応が出ないか、24時間ほど様子を見てください。
なお、何らかの異常が見られた場合は、病院で医師に相談するなどし、そのクリームは使用しないでください。
彫師との相談
麻酔クリームの使用について、事前に必ず彫師に相談してください。
彫師は皮膚の特性やタトゥーの種類など、最適な環境で施術を行えるように考えています。
そのため、中には麻酔クリームの使用自体を断っている方もいます。
顔のクレンジング
皮脂や汚れが残っていると、麻酔クリームの効果が十分に発揮されない可能性があります。
そのため、しっかりとした顔のクレンジングを行い、皮膚を清潔な状態にしてから麻酔クリームを塗りましょう。
麻酔クリームの選定
市販されている麻酔クリームにはいろいろな種類があります。
成分濃度が強力になるとその分、副作用が出る可能性もありますので、成分、効果時間、塗布後の感触などを確認し、自分のニーズに最も適したものを選択しましょう。
塗布時間の確保
麻酔クリームには、効果が出るまでに一定の時間が必要です。
その時間を確保し、クリームが十分に効いてから施術に臨めるように計画を立ててください。
以上の5つの準備をしておくことで、麻酔クリームを顔に安全かつ効果的に使用することができます。
特に、彫師や医師との事前相談は欠かせません。
その上で、自分自身の皮膚の状態とクリームの特性を理解し適切な準備を行いましょう。
顔に麻酔クリームを使用した後のアフターケアと注意点
麻酔クリームを顔に使用した後のアフターケアは非常に重要です。
以下、いくつかの重要なポイントと注意点を詳しく解説します。
保湿ケア:必須
麻酔クリームを使用した後は皮膚が乾燥する可能性が高いです。
そのため、クリームが完全に浸透した後にしっかりとした保湿ケアを行うことが必要です。
無香料・無添加の保湿クリームやローションを使って優しく肌になじませて乾燥を防ぎましょう。
痛みの対処:事前準備
麻酔の効果が切れた後、しばしば痛みが増す可能性があるので、痛み止めの薬を用意しておくことが推奨されています。
ただし、痛み止めは彫師や医師と事前に相談してから使用することが最も安全です。
赤みや腫れに注意:
麻酔クリームの成分が身体に合わない方もおり、使用後に皮膚が赤くなったり腫れたりすることがあります。
こういった症状が現れた場合は、速やかにクリームを洗い流して、冷たい布などで冷却して炎症を抑えるなどの処置をしてください。
皮膚の様子を観察:
アフターケア中、皮膚に何らかの変化(かゆみ、湿疹、皮膚の硬化など)があれば、すぐに専門の医師に相談することが重要です。
以上が、顔に麻酔クリームを使用した後のアフターケアと注意点です。
特に保湿ケアと痛みの対処は必須なので、しっかりと対策をしておきましょう。
また、どの麻酔クリームを使ったらどれくらいの時間で効果が表れ、後でどんなアフターケアが必要だったかをメモしておくと次回に活かすことができます。
まとめ
顔に麻酔クリームを使用することは可能ですがそれには多くの注意する点があります。
まずは成分に注目してアレルギー反応がないかパッチテストで確認することが基本です。
塗布する場所にも注意が必要で、皮膚が薄い部分、特に目の周りは避けましょう。
麻酔クリームを第三者が塗るといった行為は医療行為となるので、基本的に彫師にクリームを塗ってもらうことはできませんが、自分で事前に塗って行くことは問題ありません。
彫師との密接な相談も欠かせないものなのでしっかり相談しておきましょう。
麻酔クリームの使用には成分や効果時間、塗布時間などを確認して自分に合った物を選ぶ必要があります。
また効果を最大限に発揮させるために、クレンジングで皮膚を清潔にし、施術前に塗布して効果が現れる時間を計算しておきましょう。
最後にクリーム使用後のアフターケアも欠かせないもので、保湿は必須です。
全体を通して麻酔クリームの使用は多くの検討事項が伴いますが、しっかりと準備とケアを行えば顔にタトゥーを入れる際の痛みを和らげる大きな助けとなります。
この記事が、その手続きを安全かつ効果的に行う参考になれば幸いです。