世界中でファッションとしても人気が高まっているタトゥー。
施術を受けている際にまじまじと彫師さんの手元を確認している方は少ないと思います。
自分の身体に彫りこまれるタトゥーはどのような針を使って模様を入れているんだろう…
そう疑問に思われたことはありませんか?
これからタトゥーを彫ってもらいたいと思っている方も気になるところだと思います。
針と一言で言っても、タトゥーに使用される針の種類は実に100種類以上もあると言われています。
100種類以上はびっくりですよね。
なぜそんなに多いかというと、お客さんからの要望に細かく応えるためです。
彫師はその1つ1つの要望に適した針を選んで施術を行っていくので100種類以上の針を使い分けているのです。
今回はタトゥーの施術時に使う針の種類について紹介します。
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針の種類は大きく分けて2つの分類
針の種類は100種類以上あると伝えましたが、大きく分けると「ライナー」と「シェーダー」2つの分類があります。
それぞれの針には役割があり、ライナーとは最初に行う筋彫りのことで、シェーダーとはぼかしなどを行う作業のことです。
針の太さも0.25mm~0.40mmまで様々な太さがあります。
また、針が太いから痛くて、細いから痛くないといったものでもなく、施術する部位やマシンのセッティング、彫りこむデザインによっても痛さが変わってきます。
ライナー
まず一にライナーはスジ針やラウンドとも呼ばれており、タトゥー最初の工程である、筋彫りを行う時に使用されます。
1本・3本・5本・7本・・と太さを選ぶことができ、用途によって太さを変えることで線の強弱をつけることができます。
針を上から見ると1本は丸い点が1つ、3本は丸い点が三角形を作っていて、5本はお花のような形をしています。
一般的によく使われるのが3本・5本のライナーで、和柄になると7本・9本といった本数の多いライナーが使用されることが多くなります。
この理由として和柄はしっかりと枠を取るという事が大切になるためです。
シェーダー
別名・マグナムと呼ばれていたりもする針で、ぼかしの作業や塗りなどに使用されます。
ぼかしとはグラデーションを描く作業になりますので、これもまた針の組み合わせを変える事で様々な表現ができます。
基本形は平らに2段組み込む形となっており、上から見ると平べったい台形のような感じです。
サイズは5本・7本・9本・・・といった感じでライナーと同じように本数を組み合わせていきます。
良く使われるのは7本か9本ですが、シェーダーは種類が豊富で2段に組み込まれる形の他、アーチ状に組み込まれるマグナムカーブ、非常に多くの針が組み込まれたビッグマグナム、針先が少し開いている物を円状に組み込んだラウンドシェーダーがあります。
グラデーションや塗りで使われる針なので、細かく使い分けることでより繊細で美しいタトゥーを入れることが出来ます。
ルーズニードル
次はルーズニードルについて説明をします。
ルーズニードルとはタトゥー針の基本構造といっても良いほど大切な針になります。
のちに紹介しますが、ニードルバーにはんだ付けをしルーズニードルの本数や組み合わせを変えることで、色々な用途へ対処可能な針になります。
ルーズニードル自体の太さは0.2mm~0.4mmと非常に細いですよね。
見た目は標本を止めるピンを想像していただけると分かりやすいと思います。
ニードルバー
ニードルバーは、ルーズニードルをはんだ付けする本体の部分で、これもライナー用とシェーダー用があります。
彫師さんはこれをルーズニードルの組み合わせによって使い分けをしていきます。
また、針という人の身体に刺すものですからその衛生管理も気になると思いますが、現在は使い捨ての針を使っているため、衛生面などの問題は心配はいりません。
ここまででタトゥーで使う針の種類については知ることができましたが、針だけでなく麻酔クリームも気になるところだと思いますのでそれは下記から確認ができます。
⇒ TKTXクリームの効果と3つの副作用を徹底解説
まとめ
今回は、タトゥーの施術時に使われる針の種類について紹介しました。
ですがこれは100種類以上ある針の種類のほんの一部ですが、一般的によく使われるものは今回紹介した「ライナー」「シェーダー」「ルーズニードル」「ニードルバー」です。
何も考えなくても施術後に素晴らしい作品ができあがっているのは彫師さんが針の種類をきちんと計算してくれている証拠です。
使っている針の種類を知らなくてもタトゥースタジオに行けば、プロの彫師さんがすべて考えてやってくれます。
しかし、これらの針を知識として入れておけば、タトゥーの施術時に『あ、今この針を使っているな』といった楽しみ方もできそうですよね。