体に入れるファッションとして人気のタトゥー、しかし身体に針を入れる=激痛が伴うために痛みが気になって二の足を踏んでいる方も多いです。
実際、タトゥーを彫る際には専用の器具、もしくは手彫りで体に針を刺し入れていくため正直『痛い』です。
けれど、痛みが全身共通かと言ったら、そうでもない部位と、とてつもなく強い痛みが伴う部位があります。
そこで今回はタトゥーの痛みとその軽減方法について伝えます。
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目次
タトゥーを彫る際に痛いのは骨に近い部分
タトゥーを入れる上でどうしても痛みはつきものですが、その中でも痛みを感じづらい部位と感じやすい部位があります。
この場所は男女や人によっても違うこともありますが、多くの場合は「骨に近い部分」「皮膚が薄い部分」が共通して痛みを感じやすい部位とされています。
・骨に近い部分
骨に近い部分の例としては関節や頭部、指などがあります。
これは、見た目や触ったりした際に明らかに骨が感じられる部位なのでわかりやすいと思います。
・皮膚が薄い部分
次に皮膚が薄い部分は痛みを感じる神経に近いことを示しています。
この部位は主に、お腹や顔、首などの部位になります。
痛くないのは背中やお尻
痛みが少ない場所としては、背中やお尻、腕の外側部分などが痛みを感じづらいとされています。
もちろんこれらには個人差もありますが、普段触られ慣れていない場所は強い痛みを感じることが多いです。
また、これらの場所以外で痛みが強くなる要因がいくつかあるのでそれを紹介します。
タトゥーを彫る際は体調を万全にする
痛みを軽減したいと考えているのであれば、気をつけておきたいのが『体調管理』です。
体調と痛みは一見関係なさそうにも思えますが、これは彫師さんも注意を促している重要な事柄です。
タトゥーを入れる行為とは、いわば体を自ら傷つける行為にあたります。
体は傷を受けるとその傷を癒そうと『自然治癒力』が働きます。
タトゥーを体に定着させる上でこの自然治癒力は欠かせません。
しかし体調が万全でないと、自然治癒力が本来の力を発揮できずに傷の治りが遅くなって、タトゥーが体に馴染むのも遅くなるなど悪影響がでます。
また、体調がすぐれない場合は神経が過敏になり、痛みへの反応が鋭くなることもあります。
これは風邪をひいた際に、いつもより刺激に対して過敏になったことがあると思うので、それを思い出してみるとわかりやすいでしょう。
タトゥー施術時にお酒(アルコール)を飲むのは厳禁
いざタトゥーを彫るといった際にお酒を飲んだ状態で施術に臨むのは厳禁です。
なぜなら、お酒(アルコール)が入った状態の体は血行が無駄に良くなってしまい、針を刺した際に出る出血の量が多くなったりします。
出血が止まらないと彫りこむ絵にも影響が出てしまうため、彫師さんの判断で中断せざるを得ない状況になることも考えられます。
また、アルコールの摂取によって触覚が過敏になったり、逆に鈍くなってしまうことでも施術には影響が出ることもあります。
さらにアルコールの影響で痒くなってしまったり、アレルギーが出たりと何かしらの症状が出てしまうと施術を中断するはめにもなります。
そのためタトゥーを入れる!と決めたら、彫り終えるまでは常に体調管理にも気をつけていきたいところです。
また、これ以外にも痛みを抑える方法はいくつかあります。
何かを掴んだり噛んだりして痛みを軽減する
これは古典的な方法で、テレビや映画などで見たことがある人も多いかもしれませんが、タトゥーや刺青を入れる際に口にタオルなどを詰め込んで痛みを我慢するといった方法も実際にあります。
この何かを噛むといった行為は原始的ながらも非常に有用で、これ以外にも気持ちをリラックスした状態にすることで痛みを緩和することも可能で、施術時にガムや飴を食べながら受けるといったものがあります。
人間は何かを噛むことで脳からα波が出ます。
このα波は集中力や記憶力を高めるといった効果がある脳波の一種で、同時にリラックス効果を高めて痛みを緩和します。
海外のメジャーリーガーが、試合中にガムを噛んでいる姿を目にしたことがあると思いますが、一見だらしなさそうに見えるこの行為も、こういった集中力やリラックス効果を高めることを狙っての行動です。
ただ、緊張と痛みを伴うタトゥーの施術時にもこれは非常に有効な方法ですが、強い痛みを無くすには至りません。
では強い痛みを軽減するにはどのようにしたらよいのか?
気を紛らわせて痛みを分散する方法
次に痛みを分散させる方法があって、これはいくつかの方法がありますが短時間であれば非常に効果的な方法です。
深呼吸によるリラクゼーション
緊張を解きほぐすために深呼吸をすることで、一時的に痛みが軽減させることができます。
痛みを分散するテクニック
他の部位を軽くつねる、または軽く押すことで、脳が受け取る痛みのシグナルを分散することができる場合があります。
これは短時間であれば非常に効果的で、特に痛みが激しいときに役立つ方法です。
気を紛らわせる
音楽を聴く、だれかと話す、または何か面白いことを思いつくなど、自分の気を紛らわせる行為をすることによって痛みを感じにくくします。
心地よい音楽を準備して臨むと良いでしょう。(ただし、彫ってもらっている最中なので許可は必要です)
※これらの方法は一般的なアドバイスであり、医学的な診断や治療ではありません。痛みが激しい場合は、必ず専門の医療機関で相談してください。
強い痛みを軽減する皮膚麻酔クリームの使用
強い痛みを軽減する最後の手段として、皮膚麻酔クリームを使うといった方法があります。
麻酔クリームは読んで字のごとく「麻酔」効果のあるクリームで、皮膚麻酔とあるように肌に塗ることで麻酔(痛み止め)の効果を得ることができます。
麻酔クリームの中には局所麻酔成分が配合されていて、クリームを塗った部位の感覚を麻痺させ、針の痛みを緩和するといった作用をもたらします。
身近なイメージとして、歯科医で虫歯や抜歯の際に麻酔を利用した経験があると思います。
麻酔が切れた後の激痛も記憶にありますが、麻酔が効果を表している間は強い痛みを感じることなく治療を受けられたのではないでしょうか。
同じように麻酔クリームによって強い痛みを大幅に軽減してタトゥーを彫ってもらうことが可能になります。
ただし、彫師さんの中には麻酔クリームの使用を推奨しない方もいますので、使いたい場合は必ず彫師さんに相談の上、使用するようにしてください。
麻酔クリームの選択としてはこちらも参考にしてください。
⇒ 刺青に欠かせない!麻酔クリームで大人気のTKTXとは?
まとめ
今回はタトゥーの痛みや痛みを軽減する方法について解説しました。
痛みを強く感じる部分は主に、骨の近くや皮膚が薄い場所、それに普段触らない部位が痛みが強くなる傾向にあります。
またお尻や背中、腕の外側などは痛みが比較的弱い部分なので、初めての人でもタトゥーを彫ってもらいやすい場所です。
痛みが苦手であっても痛みを軽減する方法として、リラックスした状態で受けることや体調を整えるといった方法もありますが、一番効果があるのは「麻酔クリーム」を使用することです。
どの方法が自分に合っているかは個々人の体質などにもよって違うため、実際に試してみないとわからないことでもあるので色々な方法を模索しながら施術に臨むのも良いでしょう。
タトゥーに興味を持ったらまずはプロである彫師さんに相談してみましょう。