タトゥーを入れた後のケアは非常に重要ですが、その中でも「かさぶた」のケアは特に注意が必要ということは知っているでしょうか
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実はかさぶたがタトゥーの色落ちや美しさに影響してしまうのです。
では、実際にどのように影響するのか?どうすればそれを防ぐことができるのか?
この記事ではタトゥー後にできるかさぶたの対応を正しくして、タトゥーや刺青を守って美しく保つ方法を紹介します。
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目次
かさぶたの扱いがタトゥーの色落ちに影響する
疑問に思っている方も多いですが、タトゥーを彫った後にできる「かさぶた」の扱いはタトゥーに大きく影響します。
「かさぶた」とは皮膚の傷が治る過程で自然に形成される保護層のことで、タトゥーを入れる際に皮膚が傷つくため、傷を治すためにかさぶたができること自体は自然なことです。
しかし、このかさぶたがタトゥーの美しさを保つうえで意外なほど重要な役割を果たしています。
一般的にタトゥーは皮膚の深い層にインクを刺し込むことで形成されていきます。
このプロセスは皮膚に微細な傷を与えるもので、つまり故意に肌に傷を作っているのと同じ状態です。
そのため、傷ができれば結果としてかさぶたが形成されます。
かさぶたは傷口を外部の細菌や汚れから保護し、新しい皮膚細胞が正常に生成されるようにする人に備わった正常な活動です。
しかし、かさぶたを無理に剥がしたり、肌を過度にこすったりすると、皮膚の治癒過程が妨げられるだけでなく、タトゥーのインクが均等に定着しなくなる可能性があります。
これは、せっかく入れたタトゥーのインクに対して色むらや色落ちを引き起こし、タトゥーのデザインが損なわれることを意味しています。
実際、傷口にできた「かさぶた」をかきむしってしまって、痕が残ってしまった経験のある方は多いと思います。
さらに、かさぶたが早く剥がれると傷口が開き、感染のリスクが高まるなどのデメリットも生じます。
タトゥーの美しさを長く保つためには、かさぶたができてから治癒するまでの自然なプロセスを尊重して、適切なケアをすることが不可欠です。
タトゥーの色落ちを回避する3つのコツ
タトゥーは皮膚に自らのアート(想い)を刻みこむ美しい表現手法ですが、適切なケアがないと色落ちしてしまうことがあります。
そうした事態を避けるためにはいくつかの方法があります。
タトゥーの色を長持ちさせるコツは次の通り。
かさぶたを無理に剥がさない
タトゥーは皮膚に微細な傷を作りながらインクを注入するため、かさぶたができます。
かさぶたは皮膚が自分を守って治癒しようとするサインですが、治癒途中であるかさぶたを早く剥がしてしまうと、皮膚の下のインクも一緒に取れてしまい、色落ちの原因となります。
かさぶたができたことがある人はわかると思いますが、治りかけの傷口はかゆみなどが生じることがあります。
しかしこのかゆみの誘惑に負けてかいてしまうと、傷口が開いてしまいせっかく入れたタトゥーや刺青などにも影響が出います。
耐え難いかゆみがある場合は、優しくタップする程度にして傷口が開かないようにしましょう。
肌に擦れる服を着ない
一番身近な問題として、実は服がタトゥーや刺青に影響を与えてしまうことに気づいていない方も多いです。
一度の影響は本当に微々たるものですが、服が肌に触れてこすれたりすることで「色素沈着」が起きることがあります。
これは、皮膚を強くこすりすぎたり、衣類が触れることで強い刺激が長い期間加わったりすることで起きるもので、傷とは違いますが見栄えが悪くなってしまうのは避けられません。
かさぶたは保湿クリームでしっかり保湿
肌にかさぶたができている期間は皮膚が乾燥しやすくなります。
これを防ぐためには保湿クリームを使用して肌を潤わせることが重要です。
またその際に使用するのは無香料の保湿クリームで刺激の少ないものが推奨されています。
ただし、クリームの使用は適量に留めて皮膚が呼吸できるようにしましょう。
UVカットクリームで紫外線対策
紫外線はタトゥーの大敵で皮膚にダメージを与え、インクの色を褪せさせる可能性があります。
そうした際に利用するのがUVカットクリームです。
これによって紫外線から皮膚を守ることができますが、特に薄着になる夏場などは注意が必要です。
プールなどは屋内にある場合はまだ大丈夫ですが、紫外線が特に強い海などへ出かける際には水にも強いUVカットクリームを使用して対策しましょう。
タトゥーの色を長持ちさせるかさぶたの役割
タトゥーは、皮膚に色を持ったインクを注入することで作られますが、その美しさを保つためには、インクを皮膚の中でうまく定着させる必要があります。
実はここでかさぶたが重要な役割を果たしています。
かさぶたは、インクが皮膚の深い部分にしっかりと定着し、色が鮮やかで長持ちする手助けをしてくれます。
そのため、かさぶたがしっかりと機能することによって、タトゥーの色の美しさを長く保つことができます。
また、かさぶたは傷口が治るまでに細菌などによる感染や炎症を防ぐ機能も持っています。
この感染症や炎症は最悪の場合、タトゥー周辺の皮膚に永久的なダメージを与える可能性があるため非常に重要なものなのです。
そのため、かさぶたを傷が治る前にはいだり、痒さからかいてしまったりしないよう注意して、かさぶたが自然に落ちるのを待つ必要があります。
タトゥー後のかさぶた、かゆみを抑える方法
かさぶたがかゆくなることは傷口が治癒する過程で起きる自然な反応です。
しかし、かゆみによってかさぶたを掻いてしまうと、傷口が再び開いたり、感染する可能性があるため、その時にどのような対処をすればよいのかは気になるところですね。
以下に、かさぶたのかゆみを和らげるためのいくつかの方法を挙げてみます。
傷口を清潔に保つ
傷口から感染して膿んでしまった際にもかゆみが発生することがあるため、傷口周辺を清潔に保って感染を防ぎましょう。
患部を冷却する
冷たい水や氷を使うことによってかゆみを和らげることができますが、氷は直接皮膚に当てずに、タオルなどで包むことが推奨されています。(かさぶたがふやけてはがれたりするため)
保湿する
乾燥はかゆみを悪化させる可能性があるため、無香料の保湿クリームやローションを使用して皮膚を潤すこともかゆみを抑える一つの方法です。(※ただしアルコールが含まれていたり、刺激の強いものは避けてください)
抗ヒスタミンの薬を塗る
非処方の抗ヒスタミン薬(例:セチリジン、ディフェンヒドラミン)がかゆみを和らげるのに役立つ場合があります。
※強すぎる成分は避けてください。
ステロイドクリーム
非処方のトピカルステロイドクリーム(例:ヒドロコルチゾン)も効果的な場合がありますが、長期間の使用は避けて医師の指示に従ってください。
緩い服装に着替える
傷口が服などに擦れることによってかゆみが悪化する可能性があるため、緩くて柔らかい服装を選び、傷口に直接触れないようにすると良いです。
医師の診断:
どうしてもかゆみが持続する、または悪化する場合は、医療専門家の診断を受けるのも一つの方法です。
※上記の情報は一般的なアドバイスであり、個々の症状や状態によっては適切でない場合がありますので医療の専門的な診断と治療を受けることが最も安全です。
タトゥーのかさぶたと皮膚のケア方法
タトゥーを長持ちさせるため皮膚とかさぶたのケアは非常に重要です。
最初の数日間は無香料の肌に優しい成分で作られた石鹸で皮膚を清潔にし、適量の保湿クリームで皮膚を潤してください。
ただし、保湿クリームは過剰に使うとかさぶたの乾燥が遅れる恐れがあります。
※人によって指示は違うので彫師の指示に従ってください。
また、かさぶたがある間は熱いお風呂やプール、海などに長時間浸かるのは避けてください。
なぜなら、かさぶたをふやけさせて治癒を妨げる可能性があるためです。
また、公共のプールや銭湯などは不特定多数の方が利用しているため、感染症などのリスクもあるので注意が必要です。
かさぶたが自然に剥がれ落ちるまで待ち、無理に剥がさないようにしてください。
これにより皮膚が傷つくのを防ぎ、色落ちを防ぐことができます。
タトゥー部分を直射日光から守るためにUVカットクリームを使用し、紫外線を避けるようにしましょう。
紫外線はタトゥーの色を褪せさせる原因となります。
ただし、このUVクリームに関しては傷口が完治していない状態で塗るのはNGな行為で、完治していない状態では薄い布などで直射日光を避けましょう。
こちらの記事も参考にしてみてください。
⇒ タトゥーの劣化を防ぐ3つの注意点
まとめ
タトゥーを彫った後にできるかさぶたは、その後のタトゥーに大きな影響を与えます。
かさぶたが色落ちを防ぎ、美しさを長持ちさせるために重要な役割を果たしています。
タトゥーを長くきれい保つためには、かさぶたを無理に剥がさず、皮膚を清潔で柔らかく保ち、紫外線から守るなどのアフターケアも大切です。
タトゥー愛好者が実践するケア方法を参考にしてあなただけの美しいタトゥーを楽しみましょう。