タトゥーや刺青界隈で人気の麻酔クリーム「TKTX」が一部で偽物が出回っているといったことはご存知ですか?
高級ブランド品ではないのだからそんなことないでしょ?と思うかもしれませんが、実は相当数のTKTXクリームのコピー商品がネット上に出回っています。
本物だと思って買ったら偽物だった…という被害も頻繁に起きていて、さらに偽物は効果がないだけではなく成分も不明なため重大な副作用も考えられます。
コピー商品が出回るということは、人気ブランドたる証拠の一つでもありますが、本物と偽物を見分ける方法を知らないと偽物の被害にあってしまいます。
今回はTKTXクリームの偽物の特徴や、本物はどこで手に入れることができるか?といった点について具体的にご紹介していきます。
TKTX麻酔クリームを長期にわたり愛用し、TKTXシリーズは全て体験済み。新シリーズが出るとすぐに使用して効果効能を把握する徹底ぶりは業界でも評判が高い。TKTXクリームの正しい使用方法を普及させ、痛くないタトゥーのトレンドを作った一人でもある。
目次
本物のTKTX発送国がタイかチェック✓中国はNG
偽物と本物を見分けるポイントとして、まずは発送国に注目をしてください。
TKTXクリームの購入は基本的にネットを利用して、海外から個人輸入する方法しかありません。
当然「輸入」であるため日本国外からの配送となりますが、本物の場合、発送はTKTXクリームの生産国である『タイ』からとなります。
偽物は多くの場合、発送国が『中国』となっています。
では、この発送国はどのように確認するか?という点についてですが、通常であれば実際に配送された後しか判断することはできません。
しかし、それでは偽物を掴まされた後なので問題があります。
事前に見分ける方法としては、サイト内の特商法(会社概要)欄にある住所を確認してください。
その情報がTKTXクリームの生産国であるタイであればひとまず安心です。
もし、これらの情報がない場合は怪しいサイトである可能性が高まりますので、そうしたサイトの利用は避けてください。
TKTX麻酔クリームは国内からの配送にも注意!
中国からの配送は、偽物の危険性が高くなるといったことはわかったと思います。
しかし、実は「国内発送」で送られてくる場合にも注意が必要となります。
サイト内の特商法(会社概要)が日本だと安心しがちですが、TKTXクリームは医薬品に分類されるため、特別な資格や許可がない限りは国内で販売・配送するのは違法なので日本の住所であっても注意が必要です。
そもそもTKTXクリームの麻酔成分である「リドカイン」は日本国内で購入するためには医師の処方箋が必要です。
※タトゥーなどに使用できるくらい高濃度のもの(市販薬でかゆみ止め等に入っているものもあります)
そのため販売や発送するためには特別な資格や許可が必要となっています。
また、TKTXなどの麻酔クリームは主に海外で生産・販売されている商品であり、基本的には輸入しないと手に入れることができません。
国内発送の場合は一度、業者が輸入を行っていることになりますが、輸入して販売するためには特別な資格や許可が必要となります。
最近ではメルカリ、ヤフオクなどのフリマサイトでもたまに見かけることがありますが、これは不用品を販売しているものですが、麻酔クリームも含まれる医薬品の転売や譲渡などは禁止されています。
これらは「薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)」という日本の法律で定められていますが、違反すれば販売している側だけではなく、購入する側も違法行為として罰せられる可能性があります。
ただし、海外から商品を購入して発送してもらう形の「個人輸入」は例外的な対応として、法律でも認められている合法な手段です。
以上の点から本物、偽物に関わらず国内発送の商品はこうした危険性があるため、購入しないように注意してください。
詳しくは次の記事も参考にしてください。
⇒ TKTXの国内配送はダメ!9割の通販サイトが違法な理由
TKTXの偽物は何がある?TKTX55%が多め
発送国の確認で偽物を掴まされる可能性を低くすることができましたが、実際に偽物として確認されている商品はどのようなものがあるのか?
ネット上で偽物が多く確認されているのは「TKTX55% PLUS」です。
これは、55%の商品がTKTXシリーズで一番の人気商品であることから、偽物が作られていると考えられます。
ただし、TKTXも新しい製品が続々と開発されているため、時代に沿って別の偽物が出てくる可能性もあるので注意してください。
下記に偽物を外観から見分ける方法について話をしていきます。
TKTXの偽物を外観と中身で見分ける方法
偽物の外見も本物のTKTXクリームに良く似せてあり、商品名称も「TKTX55% plus」ときちんと箱にも表記されているため、初めて購入をする方は見分けることが難しいです。
しかし、いくつか相違点があり、外観と中身のクリームの色で判断が可能です。
本物と偽物の違いとして、正規品は迷彩柄のパッケージでタイからの発送となっていますが、偽物は黒っぽいパッケージで中国からの発送となっていることが多いです。
また、クリームの色が本物はピンク色で、偽物は茶色に近い色をしていてクリームの感触もボソボソとした感じになっています。
ただ、本物であっても特殊な場合に色の変化などが起きていることもあるので、下記の点に注意してください。
※注意点
・TKTXの種類によってはピンク以外の色もあります。
・蓋をあけっぱなしにしたりして空気に触れたりすることでピンクから茶色に変化することもあります。
・寒暖差や気圧、配送時の衝撃、空気混入による酸化などで変化することがあります。
※本物であっても変色しているものは劣化などで性質が変化している可能性があるため、使用は控えてください。
TKTXクリームの正規代理店と偽サイトの違い
人気商品の裏にはこうした偽物がどうしても出てきてしまいますが、その被害を防ぐために一番重要なのは「正規代理店で購入する」ということです。
ただし、正規代理店と名前をつけただけで実際は個人が運営している場合もあります。
危険な偽サイトの見分け方としては、サイトの作りやコンテンツ量に注目してください。
偽物を販売しているサイトではしっかりと力を入れてサイトを作成していないため、写真や商品説明が適当な作りになっていることが多いです。
例えば、日本語の説明がおかしくなっていたりするのも怪しい点の一つです。
また、掲載されている記事コンテンツや、商品情報についても情報量が少なくなっているのが特徴の一つです。
その他の特徴として、ネット検索をした際に様々なサイトが出てくると思いますが、違うサイトなのにタイトルに同じ名称が使われているサイトが多数出てくることがあります。
例えば「TKTX クリーム」などで検索すると「TKTX 麻酔クリーム 55% 3本セット – ボディケア」のように、まるっきり同じ文章が複数出てくることがあります。
これは麻酔クリームなので、そもそも「ボディケア」なのも変ですが、それが違うサイトでたくさん出る点がおかしな点です。
実際にそうしたサイトへアクセスをすると、違うサイトにリダイレクトされてしまったり、ウィルスに感染したりすることもあるため注意が必要です。
本物のTKTX麻酔クリームは種類豊富
TKTXクリームは様々な種類の商品が発売されています。
本物のパッケージ(外箱)を知ることで偽物に騙される確率も低くなりますので下記の画像を参考にしてください。
TKTXシリーズは濃度やパッケージの色で別れていて、例えば下記のような種類があります。
▼TKTXの商品種類
・20%(ブルー)
・38%(レッド)
・39%(ホワイト、ブルー)
・40%(グリーン、オレンジ、ブラック、ゴールド、ホワイト)
・55%(迷彩色)
・65%(オレンジ)
・72%(スペースブラック)
※上記は濃度とケースの色を表しています。
※執筆時点でのパッケージなので、デザインやクリームの色が変更されることもあります。
※常に改良されているため、これ以外の製品も続々販売されています。
TKTXクリームの偽物を見分けるコツ まとめ
TKTXクリームの偽物と本物を見極めるポイントは下記の3点に気をつけてください。
・正規品はタイからの発送
・正規代理店を通して購入
・外箱の色とクリームの色を確認
TKTXクリームは、タトゥーを入れる方やボディピアス、脱毛など、痛みを軽減したいといった方に非常に人気な商品ですが、そのために偽物も出回ってしまっています。
そうした偽物の商品を購入してしまわないためにも、しっかりと事前知識をつけて正規品を選択し、安全に利用してください。