
タトゥーや刺青がある方の中には、「MRI検査を受けても大丈夫なのか」「検査中に熱くなったり、やけどしたりしないのか」と不安に感じる方もいます。
結論からいうと、タトゥーや刺青があるからといって、必ずMRI検査が受けられないわけではありません。
ただし、タトゥーやアートメイクの色素に金属成分が含まれている場合や、施術直後で皮膚が敏感な状態の場合、検査中に熱感・刺激感・画像の乱れなどが起こる可能性があります。
そのため、MRI検査を受ける前には、タトゥーや刺青、アートメイクの有無を必ず医療スタッフへ伝えることが大切です。
この記事では、タトゥーや刺青がMRI検査に与える可能性のある影響、検査前に確認すべきこと、麻酔クリーム使用後の注意点をわかりやすく解説します。
- タトゥーや刺青がMRI検査に影響する可能性
- MRI検査中に起こり得る熱感・刺激感・画像の乱れ
- アートメイクや古い刺青で注意したい点
- 施術直後にMRI検査を受ける場合の注意点
- 検査前に医療スタッフへ伝えるべき内容
- 麻酔クリーム使用後に検査を受ける場合の考え方
本記事は、タトゥーや刺青とMRI検査に関する一般的な情報をまとめたものです。
検査の可否や安全確認は、タトゥーの部位・大きさ・色素・施術時期・検査部位・医療機関の方針によって異なります。
実際にMRI検査を受ける場合は、必ず医師・放射線技師・医療スタッフの指示に従ってください。
タトゥーや刺青があってもMRI検査は受けられる?
タトゥーや刺青がある場合でも、多くのケースではMRI検査を受けられます。
ただし、タトゥーの色素やアートメイクに含まれる成分、検査部位、タトゥーの大きさ、施術からの経過時間によっては、注意が必要になることがあります。
MRI検査は強い磁場と電波を利用して体内を撮影する検査です。そのため、金属を含むものが体にある場合や、皮膚表面に金属成分を含む色素がある場合には、検査前の確認が必要になります。
- タトゥー・刺青
- アートメイク
- タトゥー除去後の色素残りや傷跡
- 施術直後の炎症や赤み
- ボディピアスや金属アクセサリー
- 金属を含む可能性がある化粧品やネイル
- 体内金属・インプラント・手術歴
「小さいタトゥーだから言わなくていい」と自己判断せず、検査前の問診で必ず伝えることが大切です。
タトゥーや刺青がMRIに影響する可能性
タトゥーや刺青がMRI検査で問題になる可能性としては、主に次のようなものがあります。
熱感・刺激感
タトゥー部分に熱さ、ピリピリ感、違和感を感じる場合があります。
皮膚のやけど
報告例は多くありませんが、タトゥー部分に軽いやけどのような反応が起きた例があります。
画像の乱れ
検査部位に近いタトゥーやアートメイクが、画像の一部に影響する可能性があります。
申告で対策しやすい
事前に申告しておけば、医療スタッフが検査方法や注意点を確認できます。
タトゥーがあるからといって過度に怖がる必要はありませんが、検査前に伝えないまま受けるのは避けましょう。
MRIで熱感ややけどが起こる理由
MRI検査では、強い磁場や電波を使います。
タトゥーやアートメイクの色素に金属成分が含まれている場合、その成分が検査中の環境に影響を受け、タトゥー部分に熱感や刺激感が出る可能性があります。
特に、古い時代の色素、濃い黒色系の色素、アートメイク、広範囲のタトゥーなどでは、検査前にしっかり確認してもらうと安心です。
- タトゥー部分が熱い
- ピリピリする
- 痛みがある
- 皮膚が引っ張られるような感覚がある
- 気分が悪くなった
MRI検査中は、緊急時に医療スタッフへ知らせるためのブザーや連絡手段が用意されることがあります。違和感があれば我慢せず、すぐに伝えてください。
タトゥーがMRI画像に影響することはある?
タトゥーやアートメイクの位置によっては、MRI画像に乱れが出る可能性があります。
特に、検査したい部位の近くにタトゥーがある場合、色素に含まれる成分が画像に影響し、診断に必要な情報が見えにくくなることがあります。
ただし、すべてのタトゥーで画像が乱れるわけではありません。影響の有無は、タトゥーの大きさ、部位、色素、検査条件によって変わります。
腕のタトゥーが頭部MRIに影響する可能性は低い一方で、眉のアートメイクが頭部や目の周辺の検査に関係するなど、検査部位に近い場合は注意が必要です。
気になる場合は、検査前にタトゥーの位置を具体的に伝えましょう。
アートメイクは特に申告が大切
眉、アイライン、リップなどのアートメイクも、MRI検査前に必ず申告してください。
アートメイクは顔まわりに入っていることが多く、頭部や目の周辺のMRI検査に近い位置になる場合があります。
特にアイラインのアートメイクは、目の近くに色素が入っているため、熱感や違和感が出た場合に不安を感じやすい部位です。
- 眉・アイライン・リップなどの部位
- 施術した時期
- 施術後に炎症やかゆみがあったか
- 検査部位に近いかどうか
- 過去のMRIで違和感があったか
アートメイクをしている場合も、医療スタッフへ事前に伝えることで、検査中の注意点を確認してもらえます。
施術直後のタトゥーでMRIを受ける場合の注意点
タトゥー施術直後は、皮膚に炎症や赤み、かさぶた、ヒリつきが出ていることがあります。
その状態でMRI検査を受けると、検査中の姿勢や衣類との摩擦、皮膚の刺激によって不快感が強くなる可能性があります。
緊急性の低い検査であれば、施術直後を避けられるか医療機関に相談してください。
- 検査を延期できるか
- タトゥー部分に炎症や赤みがあるか
- かさぶたや出血が残っていないか
- 検査部位とタトゥーの位置が近いか
- 検査中の姿勢でタトゥー部分が圧迫されないか
ただし、検査の必要性や緊急度によって判断は変わります。自己判断で検査をキャンセルせず、必ず医療機関へ相談してください。
麻酔クリームを使った後にMRI検査を受けても大丈夫?
タトゥー施術前後にTKTXなどの麻酔クリームを使用した場合、MRI検査を受ける前に医療機関へ伝えておくと安心です。
麻酔クリームそのものがMRIの磁場に強く反応するというよりも、問題になりやすいのは、肌にクリームが残っている状態、施術直後で皮膚が敏感な状態、赤みや刺激感が残っている状態です。
MRI検査前には、医療機関の案内に従い、皮膚に塗布したものを落としておく必要がある場合があります。
- いつ使用したか
- どの部位に使用したか
- 赤み・かゆみ・しびれなどが残っているか
- タトゥー施術直後かどうか
- 検査部位と使用部位が近いか
検査前に不安がある場合は、麻酔クリームの使用時期や施術部位を医療スタッフへ伝えて判断を仰ぎましょう。
MRI以外の医療検査にも影響する?
タトゥーや刺青が話題になりやすいのはMRI検査ですが、医療機関で検査や治療を受ける場合は、タトゥーの有無を伝えておくと安心です。
ただし、CT検査やX線検査では、MRIほど強い磁場を使うわけではありません。そのため、タトゥーが直接大きな問題になるケースは多くありません。
とはいえ、検査部位に大きなタトゥーがある場合、皮膚状態が悪い場合、アートメイクや金属成分が心配な場合は、念のため医療スタッフへ相談しましょう。
必ず申告
熱感、刺激感、画像の乱れが起こる可能性があるため、タトゥーやアートメイクの有無を伝えてください。
必要に応じて相談
通常はMRIほど問題になりにくいですが、検査部位や皮膚状態に不安があれば申告しましょう。
皮膚状態を確認
タトゥー施術直後で痛みや炎症がある場合は、検査時の圧迫や摩擦が不快に感じることがあります。
事前相談が安心
皮膚処置、手術、レーザー治療などを受ける場合は、タトゥー部位や施術時期を伝えてください。
MRI検査前に伝えるべきチェックリスト
MRI検査前には、問診票や事前確認でタトゥーに関する情報を伝えましょう。
- タトゥーや刺青がある
- アートメイクをしている
- 施術した時期が新しい
- 検査部位の近くにタトゥーがある
- 過去のMRIで熱感や違和感があった
- タトゥー部分に赤み・かゆみ・炎症がある
- タトゥー除去後の色素残りや傷跡がある
- 麻酔クリームや外用薬を最近使用した
検査前に伝えておくことで、医療スタッフが安全確認をしやすくなります。
検査中に違和感が出たときの対応
MRI検査中にタトゥー部分の熱感や痛み、皮膚の違和感を感じた場合は、すぐに医療スタッフへ知らせてください。
「少しだから我慢しよう」と思ってしまう方もいますが、検査中の異変は早めに伝えることが大切です。
- 検査前にタトゥーやアートメイクの有無を伝える
- 検査中の連絡方法を確認する
- 熱感・痛み・違和感が出たらすぐ知らせる
- 検査後に赤みや痛みが残る場合は医療機関へ相談する
MRI検査中は音が大きく、体を動かしにくいことがあります。
不安な方は、検査前に「違和感が出た場合はどう伝えればよいか」を確認しておきましょう。
タトゥーとMRIに関するよくある質問
タトゥーがあるとMRI検査は受けられませんか?
必ず受けられないわけではありません。
ただし、タトゥーの部位・大きさ・色素・施術時期によって注意が必要な場合があります。検査前に必ず医療機関へ申告してください。
MRIでタトゥー部分が熱くなることはありますか?
まれに熱感や刺激感が報告されています。
特に金属成分を含む色素やアートメイクでは注意が必要です。検査中に違和感があれば、すぐ医療スタッフへ知らせてください。
アートメイクも申告した方がいいですか?
はい。眉、アイライン、リップなどのアートメイクも申告してください。
顔まわりは頭部MRIや目の周辺の検査に近い場合があるため、事前に伝えておくと安心です。
施術直後でもMRI検査は受けられますか?
検査の緊急度や皮膚の状態によります。
施術直後は赤みや炎症がある場合があるため、緊急でない検査なら医療機関へ相談してください。自己判断で検査を中止せず、必ず医師や医療スタッフの指示に従いましょう。
麻酔クリームを使った後でもMRI検査は大丈夫ですか?
使用時期や肌状態によります。
クリームが残っている、赤みや刺激感がある、タトゥー施術直後である場合は注意が必要です。検査前に医療機関へ伝えてください。
まとめ|タトゥーがある場合はMRI前に必ず申告しましょう
タトゥーや刺青があるからといって、必ずMRI検査が受けられないわけではありません。
ただし、タトゥーやアートメイクの色素、施術時期、検査部位によっては、熱感・刺激感・画像の乱れなどに注意が必要な場合があります。
- タトゥーがあってもMRI検査を受けられるケースは多い
- ただし、熱感・刺激感・画像の乱れが起こる可能性がある
- アートメイクも必ず申告する
- 施術直後や皮膚トラブルがある場合は医療機関へ相談する
- 検査中に違和感があればすぐ医療スタッフへ知らせる
- 麻酔クリーム使用後も、肌状態や使用時期を伝えると安心
MRI検査で大切なのは、タトゥーやアートメイクの有無を隠さず、事前に医療スタッフへ伝えることです。
不安がある場合は、検査前に医療機関へ相談し、検査中に違和感が出た場合はすぐに知らせるようにしましょう。
タトゥー施術前後は、MRI検査だけでなく、飲酒、体調、肌状態、痛み対策についても確認しておくと安心です。
最終確認日:2026年7月
本記事は、タトゥーや刺青とMRI検査に関する一般情報を、
医療検査の安全情報、研究報告、症例報告などを参考に作成しています。
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RadiologyInfo.org:MRI Safety
-
Safety of Tattoos in Persons Undergoing MRI
-
Tattoo-Induced Skin “Burn” During Magnetic Resonance Imaging
-
Safety of Tattoos, Permanent Make-Up, and Medical Implants in Population-Based MRI
※検査の可否や安全性は、タトゥーの部位・大きさ・施術時期・インクの種類・検査条件などによって異なります。実際にMRI検査を受ける場合は、医師・放射線技師・医療スタッフへ事前に申告してください。
