身体に色鮮やかな芸実を肌に直接刻みこむ、刺青やタトゥーは今や若者をはじめ、芸能人やスポーツ選手なども多く入れていて、すでにファッションの一部といっても過言ではありません。
一昔前は刺青はアウトローなイメージから敬遠されることが多かったですが、現在はファッションとしてより身近なものになり、誰でも手軽に入れられるようになっています。
そこで残された一番の問題は刺青を入れる際の痛みです。
刺青の施術とは針を皮膚に刺しながら模様や色を入れていくため、どんなに小さい物でも痛みが必ず伴います。
痛いのは嫌だけど刺青やタトゥーを入れてみたい…
そんな方の強い味方になってくれるのが、痛みを緩和してくれる皮膚麻酔クリームです。
今回はこの皮膚麻酔クリームについて解説していきます。
TKTX麻酔クリームを長期にわたり愛用し、TKTXシリーズは全て体験済み。新シリーズが出るとすぐに使用して効果効能を把握する徹底ぶりは業界でも評判が高い。TKTXクリームの正しい使用方法を普及させ、痛くないタトゥーのトレンドを作った一人でもある。
痛みを緩和し軽減する皮膚表面麻酔クリーム
皮膚表面麻酔クリームという言葉自体、あまり聞いたことがないと思います。
これはその名の通り麻酔成分が配合されたクリームで、皮膚に塗ることで麻酔効果を得られます。
このクリームの効果は局所麻酔成分(塗った場所にだけ効果がある)で、刺青を入れたい部分にクリームを塗ってしばらく置くだけで、痛みを緩和・軽減することができるものです。
皮膚表面麻酔クリームの成分
麻酔クリームには一体どのような成分が配合されているのか?というのは気になるところですよね。
皮膚麻酔クリームの主な成分は「リドカイン」という成分になります。
リドカインは、世界で最も数多く使用されている局所麻酔薬であり、市販薬のかゆみ止めにも少量ながら入っているものもあります。
例えば、多くの方がご存じの『ラナケイン』という塗り薬にもリドカインは配合されています。
ラナケインは薬局で普通に購入できるかゆみ止めの薬で、『一秒でも早くかゆみを止めたい‼』といったフレーズのCMでもおなじみです。
同じ成分が入っているのであれば、ラナケインを塗ることで刺青の施術時の痛みを緩和できるの?と思う方もいると思いますが、答えはNOです。
なぜなら、いくらリドカインが含まれているとはいえ、かゆみ止めに含まれている成分としてはあくまでもごく少量のため、刺青を入れるといった強い痛みに対しては、もっと多くの成分量が必要となるからです。
刺青の施術でも耐えられる強力な皮膚麻酔クリームの配合成分としては、「リドカイン」の他に「プロピトカイン」といった成分もあります。
麻酔クリームとして人気商品である「TKTX」には主にこの2種類の局所麻酔成分が配合されています。
皮膚表面麻酔クリームの使い方5STEP
では次に、ここでは皮膚麻酔クリームの使い方についてと、使用にあたって用意する物を紹介します。
用意する物として下記の7つを準備してください。
・剃刀など無駄毛を処理する物
・シェービングクリームなど
・清潔なタオル
・ラップ
・消毒液
・サージカルテープ(ラップを固定する為)
・麻酔クリーム
①無駄毛の処理
まずは、麻酔クリームを塗る(タトゥーを入れる)部分の無駄毛を処理します。
剃る際にはシェービングクリームなどを塗って、傷がつかないように気を付けて剃ってください。
※傷ができると麻酔クリームが塗れなくなることもあります。
②患部をアルコールで消毒する
次に無駄毛処理をした部分に消毒液を塗って消毒します。
消毒して清潔にした後はタオルで水分をしっかりとふき取ってください。
※余分な水分が残っているとクリームの効果が薄れます。
③麻酔クリームを塗る
施術したい部分の肌が見えなくなるくらい全体にしっかりと塗りこんでいきます。
最初はうっすら少しずつ塗って、その上にさらに皮膚が見えないくらい厚く塗って行くのがコツです。
④患部にラップで保湿
クリームを塗ったら麻酔成分を肌に浸透させるため、クリームを塗ったまましばらく放置します。
その際にクリームが乾燥しないようにラップで巻いていきます。
ラップの隙間を埋めて固定できるよう、サージカルテープなどでしっかりと止めておきましょう。
⑤クリームを拭き取る
だいたい40分~60分放置した後にラップをはがしてクリームを拭き取ります。
※取り残しがあると施術に影響が出る可能性があるためしっかり拭き取ってください。
使用する麻酔クリームの種類によって放置する時間は異なりますが、だいたいが30分~1時間ぐらいとなっています。
皮膚麻酔クリーム使用時の注意点
皮膚麻酔クリームを使う上でいくつか注意点があります。
主に気をつけるべきなのは下記の5点です。
・120分以上放置しない
・肌あれに注意
・適切な麻酔クリームの種類(濃度)を選ぶ
・副作用が出たらすぐに使用を中止する
・使用前には必ず彫師に相談する
特に重要なのが最後の『彫師の方に相談』で、彫師の方はその日の血の出具合や痛みの表情で、どのぐらい彫り進めるか決めている方もいます。
皮膚が麻痺している状態を黙っていると正確な判断ができないことがあります。
また、皮膚麻酔クリームが施術に影響を与えることや、クリームを好まない彫り師もいるため、黙って使用して無用なトラブルとならないように気をつけてください。
まとめ
今回は刺青を入れる際に使う皮膚麻酔クリームについて解説しました。
刺青(タトゥー)を入れたいけれど、痛みが苦手といった方にとって麻酔クリームはなくてはならない重要なアイテムです。
皮膚麻酔クリームは使い方も塗るだけと簡単ですし、個人輸入代行を利用することで比較的簡単に入手することができます。
ただし、使用や扱い方には守るべき注意点がありますし、一生ものとして付き合う必要があるので、その点に気をつけて利用していきましょう。