公開日: 2022年11月14日

更新日: 2026年7月28日

TKTXプロが教える麻酔クリームの正しい扱い方【最新版】

TKTXプロが教える麻酔クリームの正しい扱い方【最新版】

麻酔クリームは、商品によって有効成分、使用量、使用できる部位、待ち時間、被覆の可否が異なります。

パッケージの色や商品名が似ていても、すべてを同じ方法で扱えるとは限りません。

使用前に外箱・チューブ・説明書を確認し、タトゥー施術に使用する場合は、持ち込みの可否や施術前の対応をスタジオへ伝えてください。

厚塗り、広範囲、長時間、追加塗布などを自己判断で行わないことが重要です。

この記事で確認できること

使用前の4項目、準備する物と肌の整え方、一般的な5STEP、避ける使い方、商品表示の見方、異常時の対応を順に解説します。

麻酔クリームを使う前に確認する4つのこと

麻酔クリームは、塗る量や置く時間を増やせば安全に効果が高まるものではありません。

局所麻酔成分は皮膚から吸収されるため、製品表示を超えた使用は副作用の危険性を高めます。

最初に次の4項目を確認してください。

麻酔クリーム使用前に確認する4つのこと
商品表示、施術者への相談、肌状態、体調・既往歴の4項目を使用前に確認します。
  1. 成分と使用条件を確認する

    有効成分、1回の使用量、使用できる面積、待ち時間、使用回数、被覆の可否、使用できない部位を確認します。

    表示が読み取れない、説明が不足している、成分や使用量が分からない製品は使用を控えてください。

  2. 施術者へ事前に相談する

    スタジオによって、持ち込み製品の可否、塗布する場所や時間、施術前に除去するタイミングが異なります。

    予約時または施術前に、使用予定の商品名と分かる範囲の成分情報を伝えます。

  3. 肌の状態を確認する

    切り傷、湿疹、赤み、腫れ、出血、かさぶた、強い日焼けなどがある部位には使用しません。

    洗浄やムダ毛処理の後にヒリつきが出た場合も、無理に使用せず施術者へ相談してください。

  4. 体質・服薬状況を確認する

    局所麻酔薬へのアレルギー歴、持病、妊娠・授乳、服薬中などで不安がある場合は、使用前に医師または薬剤師へ確認します。

    過去に似た製品で異常が出た場合も自己判断で使用しません。

安全上の補足

使用量・範囲・時間を自己判断で増やさない

米国FDAは、広い範囲、傷んだ皮膚、長時間、被覆を伴う使用で成分の吸収量が増え、重い健康被害につながる可能性があると注意喚起しています。商品表示と専門職の案内を優先してください。

準備するものと肌を整える方法

途中で必要な物が不足すると、塗布量や時間の管理が曖昧になりやすくなります。

最初に説明書を最後まで確認し、除去までに使う物を手の届く場所へ準備してから始めます。

麻酔クリーム使用前に準備するものと肌を整える方法
準備物と肌を整える際の基本をまとめています。実際には商品説明と施術者の案内を優先してください。

準備する物は、使用する製品と説明書、清潔なコットンまたはガーゼ、低刺激の洗浄料、タイマー、必要に応じたムダ毛処理用品などです。

被覆材を使う場合は、商品説明で指定されているかを必ず確認してください。

皮膚はやさしく洗い、十分に乾かす

使用部位は低刺激の洗浄料と水でやさしく洗います。

強くこすると赤みや細かな傷が生じることがあるため、こすり洗いは避け、洗浄後は清潔なタオルなどで押さえるように水分を取ってください。

水分が残ったまま塗ると、塗りムラやクリームの流れにつながります。

傷、湿疹、腫れ、強いヒリつきがないことをもう一度確認し、異常があればその部位には使用しません。

アルコール消毒を一律に行うのではなく、スタジオや医療専門職から具体的な案内がある場合は、その指示に従います。

ムダ毛処理は必要な場合だけ行う

ムダ毛処理が必要かどうかは部位やスタジオによって異なります。

自己判断で施術直前に処理せず、必要性と処理する時期を施術者へ確認してください。

処理する場合は、皮膚を傷つけにくい方法を選びます。

毛抜き、ワックス、刺激の強い除毛剤などは皮膚への負担が大きくなることがあります。

赤み、出血、ヒリつきが出た場合は、麻酔クリームを使用せず施術者へ相談してください。

麻酔クリームを使用する一般的な5STEP

以下は、使用前の確認から除去までを整理した一般的な流れです。

製品ごとの用量・待ち時間・被覆方法を示すものではないため、手元の商品表示と施術者の案内を最優先にしてください。

ムダ毛処理が不要な場合はSTEP2から進みます

使用量、塗布する面積、待ち時間、被覆の可否は商品ごとに異なります。感覚や過去に使った別商品の方法で判断しないでください。

  1. 必要な場合のみ毛を処理する

    施術者から必要と案内された場合だけ、皮膚を傷つけにくい方法で処理します。処理後は明るい場所で肌を確認し、切り傷、出血、強い赤みがある場合は使用しません。

    処理直後の肌は刺激を受けやすいため、いつ処理するかも施術者へ確認しておくと安心です。

    麻酔クリーム使用前のムダ毛処理
  2. 皮膚を洗浄して十分に乾かす

    使用部位をやさしく洗い、汚れや汗を落とします。洗浄料が残らないようにすすぎ、清潔なタオルなどで押さえて水分が残らない状態にします。

    乾かした後に傷、湿疹、腫れ、ヒリつきが見つかった場合は、その部位への使用を中止してください。

    麻酔クリーム使用前に皮膚を清潔にする手順
  3. 表示された量を指定範囲へ均一に塗る

    外箱や説明書に記載された使用量と面積を確認し、指定された範囲へ均一に塗ります。塗り残しを防ぐために広げすぎたり、効果を強める目的で厚く重ねたりしないでください。

    別の局所麻酔製品と同時に使う、途中で追加するなど、総使用量が分からなくなる使い方は避けます。

    麻酔クリームを指定された範囲へ塗る手順
  4. 表示された時間をタイマーで管理する

    塗り始めた時刻を記録し、タイマーを使用して待ち時間を管理します。時間を延ばしても、安全に効果が強くなるとは限りません。説明書の上限を超えて放置しないでください。

    被覆は吸収量に影響する可能性があります。商品説明または医療専門職から明確な指示がある場合だけ、指定された方法で行います。

    麻酔クリーム塗布後の待ち時間を管理する手順
  5. クリームを除去し、使用状況を施術者へ伝える

    清潔なコットンやガーゼで、皮膚を強くこすらないようにクリームを除去します。除去後に強い赤み、腫れ、痛み、気分不良がある場合は施術を始めず、状態を伝えてください。

    使用した商品名、塗布した時刻、除去した時刻、使用した範囲を施術者へ伝えると、施術前の確認がしやすくなります。

    麻酔クリームを除去して施術準備を終える手順
効きが弱く感じても追加塗布しない

効果の感じ方には個人差があります。効き始めが遅い、痛みが残ると感じても、追加塗布や待ち時間の延長を自己判断で行わず、施術者または医師・薬剤師へ相談してください。

避けるべき使い方と主なリスク

局所麻酔成分は皮膚から吸収されます。

使用量だけではなく、塗る面積、皮膚の状態、待ち時間、被覆の有無を合わせて管理する必要があります。

広い範囲へ厚く塗る
使用する面積と量が増えるほど、体内へ吸収される成分量も増える可能性があります。商品表示で認められた量と範囲を超えて使用しないでください。
傷・炎症のある皮膚へ使う
切り傷、湿疹、出血、かさぶた、強い日焼けなどがある皮膚では、刺激や吸収のリスクが高まる可能性があります。傷んだ部位へ自己判断で使用しません。
待ち時間を延長する
規定時間より長く置いても、安全に効果が強まるとは限りません。塗布時刻を記録し、外箱や説明書に記載された時間を超えないようにします。
自己判断で密閉する
ラップやドレッシング材で覆うと、成分の吸収量が増える可能性があります。被覆の指示がない製品を自己判断で覆わないでください。
追加塗布・重ね塗りをする
途中で塗り足すと総使用量を把握しにくくなります。他の局所麻酔製品との併用も含め、自己判断で追加しないでください。
目・口・粘膜付近へ使う
目の周囲、口や鼻の中などへは、医療専門職から明確な指示がない限り使用しません。誤って付着した場合の対応は、商品表示を確認してください。

「55%」「100%」などの数字だけで選ばない

TKTXシリーズには、商品名やパッケージに数字が表示された製品があります。

しかし、数字の大きさだけから有効成分の濃度、効果の強さ、安全性を判断することはできません。

商品を比較するときは、パッケージの数字よりも、成分名と含有量、製造者・販売者情報を確認してください。

あわせて、1回の使用量、使用できる面積、待ち時間、使用回数、使用できない部位などが明確に記載されているかを重視してください。

55%や100%などの数字だけで麻酔クリームを選ばないための確認項目
数字の大きさだけで判断せず、成分・使用量・使用範囲・待ち時間・販売者情報など、表示全体を確認します。
購入・使用前に確認する表示
  • 有効成分の名称と含有量
  • 1回の使用量と使用できる面積
  • 待ち時間と使用回数
  • 被覆してよい製品かどうか
  • 禁忌・注意事項・副作用
  • 製造者・販売者・問い合わせ先
購入前の補足

個人輸入品について

厚生労働省は、個人輸入された医薬品等について、日本国内で正規流通する製品と同じ品質・有効性・安全性の確認がなされている保証はないと案内しています。商品名だけで判断せず、表示内容と入手経路を確認してください。

使用後の異常と受診の目安

使用部位に軽い赤み、かゆみ、ヒリつきなどが現れることがあります。

違和感が強い、症状が広がる、気分が悪いなどの場合は、クリームを除去して使用を中止してください。

次のような症状がある場合は、直ちに医療機関へ相談または救急受診してください。

緊急性がある症状の例
  • 息苦しさ、のどの腫れ、飲み込みにくさ
  • 強いめまい、混乱、意識がもうろうとする
  • 動悸、不規則な脈、胸の違和感
  • けいれん、意識を失う
  • 顔・唇・舌の腫れ、全身に広がる発疹

受診時は、使用した商品の外箱やチューブを持参し、商品名、成分、使用量、使用した範囲、塗布時刻、除去時刻を医療機関へ伝えてください。同じ商品を再使用してよいかは、症状が落ち着いた後も自己判断せず確認します。

麻酔クリームの使い方に関するよくある質問

Q

何分置けばよいですか?
A

製品ごとに異なります。60分など特定の時間をすべての商品へ当てはめず、外箱・説明書に記載された時間を守ってください。塗布時刻を記録し、タイマーで管理します。
Q

家庭用ラップで覆ってもよいですか?
A

自己判断では覆わないでください。被覆によって成分の吸収量が増える可能性があります。商品説明または医療専門職から明確な指示がある場合だけ、指定された方法で行います。
Q

傷やタトゥー施術中の皮膚へ塗れますか?
A

一般的な皮膚用局所麻酔クリームは、傷のない皮膚への使用が基本です。傷、出血、施術直後の皮膚へ自己判断で使用せず、必要な場合は医師・薬剤師へ確認してください。
Q

ムダ毛は当日に剃ってもよいですか?
A

処理の要否、時期、方法は施術者へ確認してください。処理後に傷、赤み、ヒリつきが出た場合は麻酔クリームを使用せず、状態を伝えてください。
Q

効きが弱い場合は追加してもよいですか?
A

自己判断で追加しないでください。追加量や総使用量が分からなくなるため、施術者または医師・薬剤師へ確認します。別の局所麻酔製品を重ねて使うことも避けてください。

まとめ|商品表示と施術者の案内を優先する

麻酔クリームを安全に扱うためには、商品名や数字の印象ではなく、成分、使用量、使用範囲、待ち時間、被覆の可否を確認することが基本です。

タトゥー施術に使用する場合は、事前にスタジオへ伝え、自己流の使い方を避けてください。

安全に使用するための要点
  • 商品名の数字だけで強さや安全性を判断しない
  • 成分・使用量・範囲・時間を確認する
  • 傷や炎症のある部位には使用しない
  • 厚塗り・長時間・追加塗布を避ける
  • 被覆は商品表示に明記された場合だけ行う
  • 異常があれば除去し、重い症状は受診する

この記事の内容確認

関連情報

参考・確認先最終確認日:2026年7月

局所麻酔クリームの安全性、個人輸入、使用時の注意について、以下の公的情報を確認しています。

商品ごとの成分・用法は異なります。公的機関が案内する一般情報を、特定商品の用量や使用方法へそのまま置き換えないでください。